こんにちは「えるパパ」です。
今回のテーマは、「VIX指数」です。新型コロナショックなど、世界経済の1つの指標となり、株式相場が急落すると注目される指数なんて言われています。ニュースなどでも「恐怖指数」と呼ばれ、相場の先行きに対する警戒感を具体的な数値にした指数ですね。
この記事でわかること
・VIX指数とは?
・VIX指数の特徴って?
・なんで恐怖指数なの?
恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」を解説
VIX指数は投資家なら知っておきたい指数の一つ。不景気の際には、VIX指数をチェックしつつ、世の中の警戒感がどの程度かみることができます。わざわざ、不景気指数をこまかくチェックしなくとも、VIX指数でOKなんですね~。
「VIX指数」とは
VIX指数とは「Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)」の頭文字。VIX指数は米国株式市場をスコープとして、投資家が株価の先行きにどの程度プラス・マイナスに振れ幅を予測をする指数となります。
VIX指数は通常値として「10〜20の範囲内」で変動していきます。30を超えてくると警戒領域と判断されます。投資家が市場に不安があるときに上昇する数値/指数なので、「恐怖指数」と呼ばれています。
ボラティリティって?
ボラティリティとは金融用語で価格の変動性のことです。先行きの値動きが荒くなる、ボラティリティーが高くなると見る投資家が多くなると、VIX指数は上昇。相場の膠着状態が続く、ボラティリティーがあまりないと見る投資家が多くなると、VIX指数は低下します。つまり、VIX指数が高いほど、株式相場の急な下落や急な上昇が起こる可能性が高く、VIX指数が低いほど、株式相場が安定しており、株価の急な下落や急な上昇の可能性が低いと言えます。
「VIX指数」の特徴
米国相場が下落相場となり、相場に不安感が出る局面となるとVIX指数は高くなります。例えば、2020年3月の新型コロナショックの場合、S&P500、ダウ平均株価、ナスダック総合指数など世界的な下落相場の急落局面で、VIX指数は85.47まで上昇しました。相反する動きを取ることが特徴となります。
「VIX指数」の推移
それでは、実際にVIX指数直近1年の動きを見てみましょう。目立つところで、コロナショックのタイミングでVIX指数が大きく上昇していることが分かります。
2020年3月の新型コロナショックの相場下落局面ではVIX指数は66.04となりました。他の不景気指数に近いところまでマークすることとなりました。下落のポイント=「不景気時の買付けタイミング」をチェックするにはVIXをみるのは大切なことがよくわかりますね。
「VIX指数」はなぜ恐怖指数?
S&P 500を対象にしたオプション取引のボラティリティをもとに算出した指数のことを「恐怖指数=VIX指数」といいます。また、株価の変動を表すボラティリティは、大きく2つに分かれています。1つ目が、過去の変動がどうだったかを表すのが「ヒストリカル・ボラティリティ」。2つ目が、現在から将来の変動がどうなるかを表す「インプライド・ボラティリティ」。
恐怖というのは、 VIX指数のポイントがが高まれば高まるほど、投資家が変動幅が大きくなると予想。景気が安定的な状態ではなくなっています。つまり不景気に突入していることですね。こうした背景から「恐怖」なんて呼ばれるんですね。
「VIX指数」上昇事例
過去の不景気において、VIX指数が40ポイントを超えた事例を調べてみました。こうやってみると、不景気のポイントが明確に整理されますね。
過去の主要VIX上昇ポイントは大きく7点。直近では、2020/03のコロナショックでポイントを大きく上げていますね。やっぱりか~な納得感。確かに、主要指数をみてもコロナショックでは大きくポイントを下げつつ、一方でVIXは大きく上昇。相反する動きになることがよくわかりますね。
参考までに、過去20年(2000年から)のVIX指数を引っぱってみました。(2008年)リーマンショックと(2020年)コロナショックのVIX上昇が明らかな異常数値であることがわかりますね。不景気気配の際は、押さえておきたい指数であることがこれでよくわかります。
まとめ
今回は「VIX指数」について解説してみました。参考にしてもらえたら嬉しいです。恐怖指数なんて呼ばれていますが、ざっくりと理解はできましたかね?従来の投資では、リスクに敏感になる=守るを意識が弱かったですが、VIX指数を知ることで、不景気ニュースが流れたらVIX指数をみる!こんな習慣になるといいですね。
それでは、「えるパパ」でした!