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(注目)2022年投資するならこれ!資産を守る準備を!解説します!

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2022年投資をするならこれ!具体的な銘柄で解説!

2022年は、「投資をしたいけど、何にしたらいいだろう?」と悩んでいる方いませんか?

そんな悩みを抱える人に向けて、2022年のおすすめ商品を紹介します。昨今はアメリカ経済の成長鈍化が叫ばれています。これまで通りの投資術で、人気米国株や人気ETFだけに投資しているだけでは不安になりますよね。2022年の投資コンセプトは、「守る資産成形」です。現金保有だけでは、資産を増やすことは困難です。それでも、守りつつ資産を増やせることができるおすすめ商品を紹介します。

2022年は何に投資するのか

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ズバリ2022年の投資すべき商品はアメリカ長期国債のETF「VGLT(バンガード米国長期政府債券ETF)」をおすすめします。

「VGLT」は、アメリカ国債の10年超のインデックス連動を目指しています。国債にも様々な種類がありますが、10年超のアメリカ国債であることを押さえておくと理解が早いと思います。また、経費率は国債ETFとしても低い「0.05%」の抑えられています。さすがバンガードの商品といったところでしょうか。(YahooFinanceより)配当利回りは、1.79%(2021/01時点)と高いこともうれしいポイントです。

特徴として、債券は相対的に安心感のある投資資産。値動き小さめで、コツコツ金利を稼いでくれます。
① 債券の価格は下がることも理解が必要。アメリカ国内の金利上昇が債券価格の押し下げ要因となる。
② 債券の利率(利回り)がより高いということは、安全性がより低いということ。

「VGLT商品概要」
バンガード米国長期政府債券ETF(Vanguard Long-Term Treasury ETF)は、米国籍のETF (上場投資信託)。ブルームバーグ米国長期国債インデックスに連動する投資成果を目指す。

「アメリカ国債とは」
米国債(米国財務省証券)とは、アメリカ合衆国政府(米国財務省)が発行する国債のこと。高い信用力と流動性を有する。償還期間が1年以内の割引債をトレジャリービル(T-Bills)、2・3・5・7・10年物の利付債をトレジャリーノート(T-Notes)、30年物の利付債をトレジャリーボンド(T-Bonds)と呼んでいる。そのほか、元本および利子が物価に連動するインフレ連動債や、利付債の元本部分と利子部分が分離され、それぞれの部分が割引債として販売されるストリップス債などがある。(出典:野村証券

2022年利上げは何回?

2022年の利上げは各社発言が異なりますが、アメリカの利上げは5回ほどとの見方が多いです。歴史的に高いインフレ率を金利を上げることで下げることをアメリカ政府が考えています。

高いインフレの進行によって、投資や国民の不安が高まっており、FRBとしてもインフレ懸念を鎮静化しなければならない状況に追い込まれています。よって、2022年は5回以上のアメリカ政府の利上げを検討しています。世界の主要投資家の想定を上回るペースでFRB(パウエル議長)が金融政策の転換に取り組む可能性は高いと言われています。

なぜ投資するのか

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国債を投資することで3つのメリットがあるので、投資することをおすすめします。国債を購入する際、どのようなメリットや強みがあるのか気になっている方は多いでしょう。ここでは、国債を購入するメリットを紹介します。

理由①:安全性が高い

国債は、国家から発行されているため、ほかの金融商品と比べると圧倒的に安全性が高いのです。ここでいう安全性とは、元本割れリスクの有無を指します。

因みに、「元本割れ」とは金融商品の価格が変動してしまい、投資金額(元手)を下回ってしまうことを指します。株式投資の場合、値動きが激しく元本割れして損失を被るリスクが高いです。国債は国(アメリカ)が財政破綻しない限り、償還まで保有したら元本割れすることはありません。

理由②:少額投資が可能

国債は1万円程度から購入ができます。ネット証券などでも購入でき、投資のハードルが低いことも魅力です。

理由③:定期預金と比べると金利が高い

対する定期預金の金利は、メガバンクであっても0.01%ほどです。一方でアメリカの10年国債は2.0%と国債の金利の高さが分かります。アメリカ国債はETFで商品になっているので、気軽に購入もできます。

過去の利上げと株価比較

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アメリカの金利が急速に上昇することが懸念される2022年。アメリカ経済や新興国への資金フローが鈍くなり、経済成長が停滞します。新興国の経済混乱や債務不履行に発展すれば、債権を多く保有し多額の直接投資を行う米国や先進国にも影響があります。

また、金利が急騰した場合、米国の株式市場は大きく変動する恐れがあります。アメリカの資産価格の急落は世界に波及する恐れがあります。アメリカを中心に個人消費の減少を招く可能性が十分にあります。

つまり、アメリカの金利上昇は世界経済にとっても十分リスクになりえる可能性があります。それだけアメリカ金利に注目する必要があります。

アメリカ国債10年国債金利

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こちらは、アメリカ10年国債の金利の推移になります。10年推移でみると、2002年には5%程度あった金利も、2022年には2%程度に下落していることがわかります。また、2020年のコロナ発生時には0.5%台まで下落しています。アメリカ国債の金利は不景気には敏感に動き、経済活性化には金利を一時的に大きく下げる傾向があることがわかります。

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続いて、アメリカ10年国債金利と10年超国債ETF「VGLT」の動きを見てみましょう。5年期間での株価の推移になります。10年金利とVGLTの動きは、一致するものではありません。むしろ、金利があがると・VGLT株価は下がる傾向にあります。

つまり、2022年は金利が上昇する傾向にあり、VGLT株価は下落することが予測されます。株価下落の期間・タイミングでVGLTを(継続して)買付けをおこない、金利が下がり始めるタイミングで徐々に売りをおこなう。数年単位でのスキームになりますが、こうした戦略を建てるべきだと考えます。

2022年は個別株を投資戦略にするには難易度が高いので、国債をターゲットに利益を狙う。個別株と比べてボラティリティも低いので、リスクヘッジにもなります。”資産を守って、資産を増やす”がポイントになります。

まとめ

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それでは、最後に2022年投資戦略のまとめです。
インフレ率が異常なまでに高い昨今では、アメリカ政府が下げるために躍起になります。そこを逆手に、アメリカ長期国債に投資するのが2022年の戦略になります。個別株はボラティリティが高いので危険、リスクの低い長期国債ETF「VGLT」への投資をおすすめします。

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(出典:Bloomberg)

過去の経緯でさかのぼると、リーマンショックのとき(④2008年12月30日)には、0.25%だったアメリカ金利。その後は景気回復をみて、金利も上げているね。今は上の図の「➄2015年12月30日」の段階で、利上げもしながら株価上昇をしています。今のアメリカ金利は非常に低い状況です。

仮に株・投資信託・ETFではなく預金にお金が流れると、株価が下がる傾向にある。つまり、会社の価値が下がり、そして経済の景気も下がる……と負の連鎖がおこってしまいます。こうした悪循環を避けるために、景気を見て金利の調整をしているFRB(米連邦準備制度理事会)で構成されているFOMC(米連邦公開市場委員会)が金利を決めています。

景気がよくないのに、金利を上げてしまうと、ただ株価を下げるだけになってしまいます。株価に影響をあまり与えないように、徐々に金利を上げて、どこまでいけるか?を見極めている状況です。

利上げをコントロールしつつ、株価上昇を吊り上げる、その逆も。2022年は金利を上げて、株価が下がる年になりそうです。おとなしく、リスクの低い国債で攻めましょう!

では、えるパパでした。

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